1. 用語
  2. 世界史 -と-
  3. ドイツ農民戦争(ドイツのうみんせんそう)

ドイツ農民戦争(ドイツのうみんせんそう)

Deutscher Bauernkrieg 大農民戦争ともいう。1524年から25年にかけて南部・中部ドイツに起こった大規模な農民反乱。その先駆は15世紀末から16世紀初頭にわたりスイスや西南ドイツに散発した農民一揆(ブントシュー〈Buntschuh〉,哀れなコンラートなど)にみられるが,24年5月ボーデンゼー(Bodensee)付近に起こった十分の一税反対,農奴的負担拒否の動きは,ルターの福音主義と結合しつつ各地に広がった。翌年3月には指導的富農の手になる12カ条の要求をスローガンとしつつ一時は領主層を圧迫したが,シュヴァーベン同盟を中核とする諸侯軍により,急速に鎮圧され,以後再び立ち上がる力を失った。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう