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ウルブリヒト

Walter Ulbricht 1893~1973 東ドイツの政治家。家具職人の出。1912年社会民主党入党。19年共産党創立に参加。28~33年国会議員。ナチスの政権掌握とともに亡命。38年以降モスクワにあり,45年ドイツの降伏とともに帰国,東ドイツの政治的組織化にあたる。再建共産党と社会主義統一党において,ソ連との結びつきを背景に権力を握り,50年以後総書記(53年第一書記)として東ドイツの「ソヴィエト化」を指導,国家評議会議長(在任1960~73)となって党と国家の頂点に立った。「ベルリンの壁」構築後は「新経済政策」で東ドイツの経済力の向上,またこの国の国際的地位の向上にも貢献したが,その独裁的指導は党内に亀裂を生み,71年第一書記退任。国家評議会議長の地位には留まったが,事実上失脚した状態で死去。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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