ウルグ・ベグ

Ulugh Beg 1394～1449(在位1447～49) ティムール帝国の第4代君主。ティムールの孫。1409年，父のシャー・ルフがサマルカンドを占領した際に，マー・ワラー・アンナフルの統治を任された。学芸を奨励し，みずからも天文学，数学，歴史などに通じ，学院や天文台を建設した。父の死後王位についたが，49年その子アブドゥル・ラティーフにそむかれて敗れ殺害された。サマルカンドの天文台での観測にもとづき，彼が編纂した『天文表』は，当時世界的に最も精度の高いものとして名高い。 (山川 世界史小辞典（改訂新版）, 2011年, 山川出版社)