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ウルグアイ東方共和国(ウルグアイとうほうきょうわこく)

南アメリカ,アルゼンチン東方にある共和国。牧畜業が主体だったが,19世紀初頭ラ・プラタ地方に起こった独立運動に呼応して,アルティガスが蜂起し,王党派を追放した。しかしブエノスアイレスの連邦派と対立する間にポルトガルに占領され,ブラジルの独立とともにその一州となった。独立後のアルゼンチンはこれを奪回しようとして戦争状態となったが,ラ・プラタ地方の交易に重大な関心を持つイギリスの干渉により,緩衝地帯を設けるため,ウルグアイの独立が1828年合意された。独立後,政情は不安定だったが,ホセ・バッイェ大統領(在任1903~07,11~15)の経済的民族主義と福祉政策が成功を収めた。しかし第二次世界大戦後は経済が停滞し,ツパマーロス・ゲリラが激化したため,軍部が介入し,紆余(うよ)曲折ののち,85年民政に戻った。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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