前13世紀末から前12世紀の初めにかけて地中海東岸一帯に来襲して,前代の体制を一挙に崩壊させた混成移民集団。原住地は判然としないが,バルカン南部,エーゲ海域を経由して侵入した。ヒッタイトは滅亡,シリアの諸都市もウガリト,エマルをはじめ多くが破壊され,かろうじてこれを撃退したエジプトも弱体化した。パレスチナに植民したペリシテ人はその一派である。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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