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宇宙開発(うちゅうかいはつ)

宇宙飛行可能な観測・探査ロケット開発の動因は,第3回地球観測年(1957~58年)ではなく,冷戦期(45~89年)の大陸間弾道弾(ICBM)搭載可能な大型ロケットの開発競争であった。旧ソ連が人類初の人工衛星スプートニク1号打ち上げに成功した(57年)ことは,アメリカへ甚大な衝撃「スプートニク・ショック」を与え,1960年代以降の宇宙開発を含む自然科学研究・教育へのめざましい整備,投資拡大をもたらした。有人宇宙飛行も旧ソ連に先んじられたアメリカは,ケネディ大統領提唱のアポロ計画(11号月面着陸,69年)の成功で面目を一新した。大気圏外の宇宙と地上を往復,再利用するスペースシャトルは70年代から開発され,81年就航の「コロンビア」が1番機である。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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