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ウシュル

‘ushr 「10分の1」を意味するアラビア語。イスラーム法の術語としては,ザカートのうち商品および農産物に課せられるものを意味する。それは課税率が10分の1だったからである。後世になると法学者の間でも,ウシュルをムスリムの土地税とみなす見解が一般化した。しかしウシュルは,実際の収穫の10分の1を現物で徴収するものであって,土地に対する課税であるハラージュとは根本的に異なる。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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