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ウェールズ

Wales グレート・ブリテン島の西部地方。イングランド,スコットランド,北アイルランドとともに連合王国を形成。元来はケルト系のブリトン人が居住していたが,新来のアングロ・サクソン人の圧迫を受け,13世紀にはイングランドのエドワード1世の侵入に対して,頑強に抵抗。国王側の譲歩によって,イギリス皇太子を「プリンス・オヴ・ウェールズ」と呼ぶ慣習が始まった。1536年ヘンリ8世の治世に合同法によってイングランドに併合。19世紀以後のイギリス工業化の進展にあたって,南部の炭鉱は不可欠のエネルギーの供給源となる。その間,ウェールズ語の復興を中心に自治を求める運動が根強く続けられ,住民投票の結果,1999年に独自の地方議会が開設された。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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