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ワルシャワ条約機構(ワルシャワじょうやくきこう)

ソ連および東欧諸国(ポーランド,東ドイツ,ハンガリー,ルーマニア,ブルガリア,アルバニア,チェコスロヴァキア)が1955年5月,ワルシャワで調印。正式には,東欧8カ国友好協力相互援助条約にもとづく相互安全保障機構。ワルシャワ条約は西ドイツの再武装とNATO(ナトー)加盟を承認したパリ協定に対抗して成立。この条約は国連憲章の目的と原則にもとづき,加盟国が武力攻撃を受けた場合にとるべき共同防衛措置を決め,そのための統一軍司令部を設けた。ただし,NATOと違って,直属の兵力は有せず,各国の兵力を統一軍司令部が指揮する権限を有するのみで,統一軍司令部はモスクワに置かれた。東欧の革命,ペレストロイカにより91年7月解散した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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