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ヤング案(ヤングあん)

Young Plan 第一次世界大戦後のドイツへの賠償支払案。1924年成立のドーズ案は5年間の暫定案であったため,29年2月アメリカの実業家ヤングを長とする専門家委員会が組織され新案が作成された。内容は,総額1139億マルクを年利率5.5%で,1988年までの59年間にわたって分割支払いするというもので,最初の37年は年額20.5億マルク,その後はさらに減額することになっていた。ドイツ国家人民党(DNVP)とナチ党は「ドイツ国民を奴隷化する」として激しい反対闘争を展開したが,世界恐慌をへてローザンヌ会議で正式に廃止された。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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