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ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体(ECSC)(ヨーロッパせきたんてっこうきょうどうたい)

European Coal and Steel Community 1950年5月フランス外相シューマンの発表した,独仏両国の石炭,鉄鋼をプールするという構想(シューマン・プラン)にもとづいて計画された。独仏2国にベルギー,オランダ,ルクセンブルク,イタリアの4カ国が加わって,52年夏発足した。石炭,鉄鋼部門でのほとんど完全な統合であるこの共同体は,生産・雇用の増大,生活水準の向上,労働条件の改善,価格決定の合理化,通商上の差別待遇の撤廃に努力することになっており,国境をこえる単一市場の設置と,運営の手段として超国家機関を利用した最初の試みである。EU成立とともにその傘下に入った。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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