ヨーガ

yoga インドで古くから行われてきた心を統一する修行法。後期『ウパニシャッド』で初めて言及される。六派(ろっぱ)哲学に属する古典的ヨーガ学派は,2~4世紀頃パタンジャリが根本経典『ヨーガスートラ』をつくることにより体系化された。アヒンサーなどの生活規則を守り(制戒),心身を鍛錬し(内制),不動の姿勢ですわり(坐法),呼吸を調え(調息),感覚器官の働きを抑え(制感),意識を一つのものに集中し(総持),持続させ(禅定(ぜんじょう)),心を無にする(三昧(さんまい))。同様な修行法は仏教,ジャイナ教においても行われた。13世紀頃,さまざまな坐法を取り入れたハタ・ヨーガが登場し,現代まで続いている。解脱(げだつ)を得る方法一般をも意味し,バクティ・ヨーガなどの表現もある。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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