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陽明学(ようめいがく)

明代中期の学者王守仁(おうしゅじん)を始祖とする儒学上の一学説。明代の官学的立場にあった朱子学に対立する思想として起こった。朱子学の客観的な性即理に対して,主観的な心即理の立場をとり,前者が理論に終始しがちなのに対して,その実践をあわせ主張した点に特色がある。「知行合一」から「致良知」への教説はこれを示す。一般にその説を南宋の陸九淵(りくきゅうえん)の説と関連づけるが,北宋の程慷_(ていこう)の説にも結びつくとされる。この学派が社会に受け入れられたことは,明代中期の社会的変化との関連で注目する必要があろう。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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