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ユスティニアヌス1世(ユスティニアヌスいっせい)

Justinianus ・ 482頃~565(在位527~565) 皇帝ユスティヌス1世の甥。テオドラと結婚して帝位につき,有能な人材を得て強力な国家の実現を図った。ニカの反乱を鎮圧して専制権力を確立し,北アフリカ,イタリア,イベリア半島西南部を征服したが,東方国境やドナウ川沿岸地帯では現状維持と防衛的政策をとった。『ローマ法大全』を編纂し,国庫の増収を図って税制改革を行い,ペルシアを経由しない紅海貿易路を開発し,絹の生産技術を入手した。帝国を一つの信仰によって統一することを願って神学的論争に関与し,また活発に建築活動を行い,たくさんの聖堂のほかに,築城などの軍事的施設,橋梁,水道橋,貯水池,地下貯水池,道路,倉庫,公共浴場,福祉施設その他の公共的施設などを建設した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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