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有輪犂(ゆうりんすき)

ゲルマン犂,重量有輪犂,方形犂とも呼ばれる。中世以来近代まで,ヨーロッパで広く用いられた車輪付きの大型犂。馬や牛に引かれて,犂刃が湿潤な土壌を切り開き,犂先が深く掘り起こし,撥土板(はつどばん)が土塊を反転させて耕すことによって,農業生産性を向上させた。中世には,開放耕地制や三圃(さんぽ)制と結びついて,村落全体で共同運用され,村落共同体の形成を促した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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