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人の道は、一日怠ればたちまち廃れる。

江戸時代の農業経営者 二宮尊徳 『二宮翁夜話』

二宮尊徳、幼名を金次郎、早くに親をなくし、川の氾濫で田畑をなくし、みずからの力で開墾して家を復興した努力の人である。後にその手腕を買われて幕府や諸藩から招かれ、農村再建のアドバイザーとして全国で活躍した。人が生きるとは、原野からおのれの進む道を切り開き、自分の持場を開墾して肥沃にする努力である。人はみな人生という原野に挑む開拓者である。その努力を一日でも怠れば、たちまち道や畑は雑草が生い茂って廃れてしまう。お百姓が毎日畑に鍬を入れるように、日々のおのれの務めを誠実にこなす、その当たり前の努力の歩みが人の道である。

もういちど読む山川哲学 ことばと用語、28ページ、2015年、山川出版社

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