1. 哲学
  2. もろもろの怨みは怨みによっては鎮まらない。されど怨みなきによって鎮まる。これは永遠の真理である。

もろもろの怨みは怨みによっては鎮まらない。されど怨みなきによって鎮まる。これは永遠の真理である。

ブッダ 『ダンマパダ(法句経)』

怒り、怨み、憎しみは強いエネルギーをもつ負の心理作用である。憎しみの感情を爆発させて暴走したり、また、わざと憎しみの感情を煽り立てて、何かをたくらむ者もあらわれる。それほど強いエネルギーをもつ負の感情に人間が駆り立てられた時の恐さを、ブッダはよくわかっていたのであろう。相手への復讐は憎しみのスパイラル、負の連鎖を巻き起こし、後に不毛の焦土を残すだけである。ここで自分から怨みを断ち切ること、それによって過去の怨みの桎梏から自己を解放し、同時に他者をも救いだし、未来をプラスの方向へと向き変えて、おたがいを新生させる、そこに人としての真理があるとブッダは教える。怨みの呪縛から、まず自分自身を解放しよう。

もういちど読む山川哲学 ことばと用語、39ページ、2015年、山川出版社

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