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加藤清正(かとうきよまさ)

生没 1562.6.24~1611.6.24 織豊期~江戸初期の武将・大名。父は清忠。名は虎之助。豊臣秀吉に仕え,賤ケ岳(しずがたけ)七本槍の1人。1588年(天正16)肥後半国を与えられ熊本城主。国人・土豪勢力の一掃に努め,麦年貢をルソンへ輸出するなど積極的な貿易をすすめた。文禄の役では先陣を勤め,オランカイ(中国東北部)まで侵入。慶長の役での蔚山(ウルサン)籠城での奮闘ぶりは著名。秀吉の信頼は厚かったが,石田三成ら奉行人の台頭により政権の中枢から遠ざけられた。関ケ原の戦で東軍に属し,戦後に肥後一国54万石に加増。熊本城を築いて城下町を整備,領内の治水や干拓事業にも尽力。熱心な日蓮宗信者で領内での日蓮宗寺院の建立をすすめ,キリシタン弾圧政策を行った。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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