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加賀の一向一揆(かがのいっこういっき)

戦国期,加賀国を支配した本願寺門徒の一揆組織,および加賀門徒の一揆蜂起。加賀の本願寺門徒らは,1474年(文明6)富樫政親(とがしまさちか)と結んで守護富樫幸千代を撃破。さらにみずから守護に擁立した政親と対立,富樫泰高を擁して88年(長享2)政親を滅ぼした。この過程で「郡中」「組中」という門徒の一揆組織が複数結成され,これらが連合して国の寄合(よりあい)を行い,加賀を事実上支配した。貴族・寺社・奉公衆などが本願寺を介して,加賀にある所領の安堵を一揆組織に依頼するようになり,1546年(天文15)本願寺の指令中枢かつ門徒勢力の拠点として御山御坊も造られた。外交面では本願寺配下の政治勢力として戦国大名と同盟,抗争するなどの活躍がみられる。80年(天正8)織田軍により御山御坊が滅ぼされ,本願寺が織田信長に降伏・和睦し,一揆は壊滅した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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