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女真(じょしん)

女直(じょちょく)とも。10世紀後半から17世紀初期まで中国東北部からアムール川流域,沿海州にかけての地域に現れた集団。女真・女直は自称の一つJurchinの宛字ともいわれる。言語は残された文字資料(女真文字)の研究から満州・ツングース諸語の一つで,満州語の祖語的な存在であることが知られている。12世紀には彼らが建てた金王朝が中国の北半分を支配し,17世紀から20世紀初めまで清王朝が中国全土を支配した。清朝の成立とともに,女真にかわってマンジュ(満州,あるいは満珠)という呼称が採用され,女真・女直の名は歴史から姿を消した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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