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確実な真理を見出すためには、一生に一度、土台からすべてのことを疑うべきである。

フランスの哲学者 デカルト 『方法序説』

疑うこと、批判すること、異論を述べること、日本人はこれらを集団の秩序、上下の関係を乱すマイナスの行為ととらえがちである。しかし、批判も異論もでない和とは何ものか? ただの無責任な同調、臆病な責任逃れ、現状の追認にすぎない。みずからが考える主体となって、誰の考えであろうと、疑い、批判し、反論してみる。みずからの発言に責任をもつ覚悟と、他人の批判を受け入れる柔軟さ、おのれの意見に誤りを見つければ躊躇なく訂正し、さらには撤回する潔さ、そのような批判的思考から集団の思考力が活性化され、真実に迫る議論ができ、新たなアイデアが構想される。

もういちど読む山川哲学 ことばと用語、32ページ、2015年、山川出版社

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