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- 自分自身でないことほど恥ずべきことはなく、自分自身でものを考え、感じ、話すということほど、誇りと幸福をあたえるものはない。
自分自身でないことほど恥ずべきことはなく、自分自身でものを考え、感じ、話すということほど、誇りと幸福をあたえるものはない。
社会心理学者 フロム 『自由からの逃走』
人間は内からあふれる自分の言葉と感性を信じ、自発的に考え、発言し、行動するとき、自分が生きていることを実感し、それに誇りを感じる。やらされ感のあることには、人生の実感が伴わない。もちろん世の中では他者との折り合いをつけること、我慢、辛抱も必要である。トラック競技のスタートのように、勝手に飛び出してはフライングをとられ、慎重になりすぎると出遅れる。ここは主張し、説得し、譲らず、ここは引き下がり、譲り、ある時にはギブ=アンド=テイクをする。そのような社会との折りあいのつけ方を学びつつも、基本は自分自身の内からあふれる言葉と感性を信じ、それを表現することである。もういちど読む山川哲学 ことばと用語、46ページ、2015年、山川出版社
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