1. 用語
  2. 日本史 -へ-
  3. ベルサイユ体制(ベルサイユたいせい)

ベルサイユ体制(ベルサイユたいせい)

第1次大戦後のベルサイユ条約(1919年)を基礎として築かれたヨーロッパの国際秩序。ウィルソンが提議した14カ条平和原則が基礎となったが,列強のさまざまな思惑から十分に貫徹されなかった。たとえば民族自決原理は,東欧8カ国の民族国家を生んだが,ズデーテン問題など重大な国境問題を残し,無併合・無賠償の原則もフランスの激しい懲罰主義の前に瓦解した。これらの欠陥はヒトラーのつくところとなり,1930年代のベルサイユ体制崩壊につながった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう