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別子銅山(べっしどうざん)

愛媛県東部にあった代表的銅山。1691年(元禄4)開坑から1973年(昭和48)閉山まで一貫して住友が稼行。幕領の別子山村で採掘されたが,当初は同一鉱床を別の山師が新居浜側から西条藩領立川(たつかわ)銅山としても稼行していた。のち立川は上知され,1762年(宝暦12)住友の一手稼行となった。最初から輸出銅の多くを占め,55年から長崎御用銅72万斤を分担した。明治維新時に稼行の継続を政府に認めさせ,フランス人技師ラロックに近代化計画を作成させた。1899年(明治32)本拠を別子から新居浜に移す。新居浜・四阪島製錬所の煙害問題の解決のために硫酸を製造するなど,事業会社が派生して住友財閥を形成,現在も住友グループの特色をなしている。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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