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碧玉製石製品(へきぎょくせいせきせいひん)

古墳時代に,主として碧玉を用いて各種の器物を模して作った儀器的・宝器的製品。前期古墳の副葬品として特徴的な遺物。碧玉製腕飾類・合子(ごうし)・盤(ばん)・坩(つぼ)・器台・鏃(やじり)・玉杖・椅子(いす)などがある。このうち弥生以来の貝輪を模した腕飾類が最も数が多く,もとにした貝輪の違いにより鍬形石(くわがたいし)・車輪石・石釧(いしくしろ)の3種がある。新しくなると緑色凝灰岩製のものが多くなり,滑石製も現れる。滑石製模造品とは同じ種類もあるが,本来その性格を異にする。石川県片山津遺跡は碧玉製石製品の製作跡として著名。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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