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観勒(かんろく)

生没年不詳。百済(くだら)の僧。602年(推古10)来朝し,暦本・天文地理書・遁甲(とんこう)方術書を献上。このとき陽胡(やこ)史の祖玉陳(たまふる)に暦法を,大友村主高聡(こうそう)に天文遁甲を,山背臣日立(ひたて)に方術を学ばせた。624年,ある僧が祖父を殴殺したため,天皇は諸寺の僧尼も罰せんとしたが,観勒が上表して悪逆僧以外の赦免を請い許された。これを機に僧尼統制のため僧正(そうじょう)・僧都(そうず)の僧官が設置され,観勒は僧正に任命された。三論宗の学匠で成実宗にも通じた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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