神仏に対して祈願の意図を表明する文書。冒頭に「敬白」などと記し,祈願・供養の趣旨をのべる。文章をその道の名人にゆだね,多くは装飾的な漢文で書かれるが,神社に納める願文は宣命(せんみょう)体を用いることもある。天皇の願文を勅願文,建物や仏像を造立するときに作るものを造立供養願文という。祈願の意志の熱烈さを表現するため朱に血を混ぜた血書願文もある。室町時代以降は書状様式を用いる例がふえる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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