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勘文(かんもん)

「かもん」とも。平安時代以降,朝廷や幕府などの諮問に答えて諸司・諸道から上申された文書。政治・儀式などを行う過程で生じた疑義について先例・故実・吉凶などの調査や判断を,関連する諸司や諸道に通じた者に命じて提出させたもの。のちに勘状と称することが多くなる。先例を上申したものは勘例ともいう。勘文を提出する諸司・諸道は多岐にわたっているが,官司には神祇官・外記局・文殿(ふどの)・陰陽(おんみょう)寮などが,諸道には明法(みょうぼう)・紀伝・文章(もんじょう)・陰陽・暦・天文などがある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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