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観音信仰(かんのんしんこう)

観世音菩薩に対する信仰。観音の慈悲の功徳は,「法華経」「華厳経」などの経典にのべられているが,信仰の様相は多岐にわたる。招福攘災・観音悔過(けか)・死者追善などの現世利益の信仰や,浄土信仰の側面では観音の住む補陀落(ふだらく)浄土が信じられ,阿弥陀の極楽浄土の主尊や脇侍(きょうじ)としても信仰された。多彩な救済の姿は,六観音・七観音・三十三観音などの変化身(へんげしん)をうみ,西国三十三所観音や坂東三十三所観音・百番巡礼などの霊場を成立させた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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