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神嘗祭(かんなめさい)

「しんじょうさい」とも。その年に収穫された新穀を伊勢神宮の内宮・外宮に供える祭儀。6月と12月に行われる月次(つきなみ)祭とともに三節(みおり)祭・三度祭として,年中の祭のなかで最大・最重の厳儀とされる。皇室では勅使(例幣使)を9月11日に発遣,17日に宮中で天皇が衣服を改めて遥拝式を行い,賢所(かしこどころ)での親祭の儀がある。現在は10月に行われる。伊勢神宮では,外宮で15日午後10時に由貴(ゆき)夕の大御饌(おおみけ),翌日午前2時に由貴朝の大御饌,正午に奉幣,午後6時に御神楽が行われる。内宮では外宮と1日違いで行われ,16日夜に由貴夕の大御饌,17日に由貴朝の大御饌・奉幣・御神楽が行われる。別宮・摂社でも奉幣などの行事がある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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