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神奈備種松(かんなびのたねまつ)

「宇津保物語」吹上巻に登場する長者。紀伊国牟婁(むろ)郡に住み,「限なき宝の王(おおきみ)」で国の掾(じょう)の官をもち,吹上巻の主人公源涼(すずし)の外祖父という設定。1万~2万町の田をもち,20万~30万疋の綾・秘錦(ひごん)をも収取でき,家は20町もの直営田に囲まれる。築地をめぐらした8町四方の屋敷内には160もの倉や政所・御厩・牛屋・大炊殿(おおいどの)・酒殿・作物所(つくもどころ)・鋳物師所(いもじどころ)・鍛冶屋・織物所・染殿・神殿などが建ち並び,多くの使用人が働くという富豪ぶりが描かれる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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