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貫頭衣(かんとうい)

弥生時代の婦人の服装。「魏志倭人伝」に「衣を作ること単被(たんぴ)の如く,其の中央を穿ち,頭を貫きて之を衣る」とあるように,単被(単(ひとえ)の夜具)のような布類の中央に孔をあけて頭を貫いて着る簡略な衣服。袈裟衣(けさい)と同様に近代になってからの命名で,当時の呼称ではない。なお後代の武官の礼服である裲襠(りょうとう)も貫頭衣の形式をとるが,中国から伝来したもので両者間に関連はない。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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