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勘定所(かんじょうしょ)

江戸幕府の役所。幕府財政の運営,幕領の租税の徴収と訴訟などを管掌した。勘定奉行を長として,勘定組頭,勘定,支配勘定,同見習などで構成され,勘定吟味役が監査を行った。場所は江戸城内(御殿勘定所)と大手門横(下勘定所)の2カ所。1721年(享保6)勘定所の機構は公事方(くじかた)(司法)と勝手方(財政)に区分され,公事方は役宅で,勝手方はさきの2カ所で執務した。また,従来の上方・関東方の地域的区分は,23年勘定奉行による一元的代官統制の実現で廃止され,勘定所の機構も御殿勘定所が御殿詰・勝手方,下勘定所が取箇方(とりかかた)・伺方・帳面方などに分課した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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