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咸宜園(かんぎえん)

江戸後期の儒学者広瀬淡窓(たんそう)の開いた私塾。1805年(文化2)豊後国日田(現,大分県日田市)に成章舎として発足し,17年咸宜園と改称,97年(明治30)までほぼ90年間継続した。学歴・年齢・家格を問わないいわゆる三奪法で,万人に門戸を開いた。月旦評による実力主義の人材養成と,炊事・飲食・掃除などは塾生の自治とするユニークな塾風で知られる。来学者は全国からのべ総数4600人におよび,近世最大規模の私塾。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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