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河村瑞賢(かわむらずいけん)

生没 1618.2.-~99.6.16 江戸前期の富商で,海運・治水に功労のあった事業家。伊勢国度会郡東宮村(現,三重県南伊勢町)生れ。江戸にでて,車力や人夫頭をへて,材木屋,さらに土木建設業を営み,老中稲葉正則などと結んで幕府・諸侯の土木工事を請け負った。1657年(明暦3)の江戸大火に際し,木曾の山林を買い占め,焼け跡の普請をひきうけて巨利を得たという。70年(寛文10)には陸奥国信夫郡の幕領米の江戸運送を幕府から命じられて翌年成功(東廻航路),72年から出羽幕領米の江戸廻米のため西廻航路を改善した。また84年(貞享元)から畿内の治水工事にあたり,晩年には鉱山の開発にもあたった。98年(元禄11)功により旗本に列した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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