1. 用語
  2. 日本史 -か-
  3. 川崎・三菱造船所争議(かわさき・みつびしぞうせんじょそうぎ)

川崎・三菱造船所争議(かわさき・みつびしぞうせんじょそうぎ)

1921年(大正10)友愛会神戸連合会の指導のもとに川崎・三菱両造船所を中心におこった第2次大戦前の日本最大の争議。6月25日三菱内燃機工場の労働者が横断組合の承認,団体交渉権の確認などを要求し,29日怠業。7月2日川崎造船所で工場委員制度の採用,組合加入の自由などを要求。5日三菱造船所(現,三菱重工業)でも同様の要求を提出し,7日には川崎・三菱の全工場がストライキ状態となる。12日川崎争議団の工場管理宣言を機に軍隊が出動するなど弾圧が激化,会社のロック・アウトと切崩しに争議団は動揺し,8月9日無条件就業,12日惨敗宣言を発表した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう