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亀戸事件(かめいどじけん)

1923年(大正12)9月,関東大震災のときに亀戸警察署でおきた警察・軍隊による社会主義者虐殺事件。ほかに朝鮮人や自警団員4人も殺された。震災発生後の戒厳令下の4日,自警団として立番中の木村丈四郎ら4人が警官に暴行を加えたとして検挙され,習志野騎兵第13連隊の兵士に刺殺された。同じく救援活動に従事していた純労働者組合の平沢計七・中筋宇八,南葛(なんかつ)労働会の川合義虎(よしとら)ら8人も3日亀戸署に捕らえられ,留置場で革命歌を歌い,他の留置者を煽動,警察の手に負えないとして騎兵隊に虐殺された。事件は厳秘にされていたが,甘粕事件第1回公判の際に表面化,10月10日公表され,社会的反響をよんだ。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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