1. 用語
  2. 日本史 -か-
  3. 鎌倉仏教(かまくらぶっきょう)

鎌倉仏教(かまくらぶっきょう)

平安末~鎌倉時代に政治・社会変動を背景に展開した,古代仏教に対する一大革新運動。浄土教系統の法然(ほうねん)による浄土宗,その弟子親鸞(しんらん)による浄土真宗(一向宗),一遍(いっぺん)智真による時宗の開宗,禅宗系統の栄西(えいさい)による臨済宗や,道元(どうげん)による曹洞宗の中国からの将来,日蓮(にちれん)による日蓮宗(法華(ほっけ)宗)などの開宗に示される。この6宗の開宗の背景には,既成の仏教教団や為政者からのきびしい弾圧があった。東大寺の明恵(みょうえ)高弁や,興福寺の解脱房貞慶に代表される法然批判はその典型。西大寺の叡尊(えいぞん)・忍性(にんしょう)ら旧仏教側の復興・革新の動きも注目される。新旧の仏教教団の対立・批判を通して,仏教の庶民への開放(易行(いぎょう)化),来世における救済の保証(現世否定)などが唱えられた。日本宗教史上,豊かな思想を結実させた空前の思想運動であった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう