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甲子夜話(かっしやわ)

平戸藩主だった松浦静山(まつうらせいざん)著の随筆。正編100巻・続編100巻・3編78巻の計278巻と目録3巻。1821年(文政4)11月17日に起筆し,41年(天保12)没するまで書き継がれた。書名は甲子(きのえね)の夜に起筆したことに由来し,自身の見聞や,側近のもたらす異聞・雑記を収載している。狐狸・妖怪などに興味が示され,幕末期の世相風俗を知るとともに,大名の地位にあった人間の人格・識見・思想をみることができる。「日本随筆大成」(正編のみ)・「東洋文庫」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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