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葛城(かずらき)

「かつらぎ」とも。葛木とも。奈良県西部の古代以来の地名。奈良盆地の西端で,金剛山地・葛城山脈東麓にあたる。古くは葛城県(あがた)がおかれ,律令制下では葛上(かずらきのかみ)郡・葛下郡・忍海(おしのみ)郡にわかれた。この地を本拠とする葛城氏が大きな勢力をもっており,推古天皇のとき蘇我馬子(うまこ)は,葛城県を自分の本居として封県とすることを望んだが,天皇に拒否された。式内社に葛城一言主(ひとことぬし)神社・葛木水分(みくまり)神社(以上葛上郡。現,御所市),葛木倭文坐天羽雷命(しどりにいますあめのはずちのみこと)神社・葛木御県(みあがた)神社(以上葛下郡。現,葛城市)などがある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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