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過所(かしょ)

「かそ」とも。古代・中世の関所通行証。古代では過所,中世では過書と多く記される。律令制下では三関(さんげん)などの関所の通行には,官人は京職(きょうしき)交付,庶民は国司交付の過所を要した。それには通行者の年齢・官位・姓名,従者・荷物の数量,宛先の関・国名,要件などを詳細に記すことが定められているが,現存する木簡過所の内容は簡素である。鎌倉時代には,幕府の早馬などの利用証も過書とよんだが,鎌倉後期以降はもっぱら関所の通行料免除状となった。朝廷と鎌倉・室町幕府が発給した過書を基本とするが,実効性は発給者と関所領主との力関係によるため,寺社・守護なども補助的過書を発給した。のち戦国大名も発給し,近世の関所手形にうけつがれた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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