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鍛冶(かじ)

金属を鍛えて武器・刃物類・農具などの器具を製造する工人。古称のカヌチは「金打ち」に由来する。律令制下には鍛部(かぬちべ)として現れ,中世以降,製作するものにより刀鍛冶・包丁鍛冶・鋸(のこぎり)鍛冶・農鍛冶などに専門分業化した。城下町に居宅を構え顧客を待つ居職(いじょく)と,村々をめぐり仕事をする出職(でしょく)があり,後者はのちに村に定着し農鍛冶を営んだ。各地に分布する「炭焼長者」の伝説は,遍歴の鍛冶や鋳物師(いもじ)が伝えたものともいわれる。旧暦11月8日には鞴(ふいご)祭を行った。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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