過去現在因果経(かこげんざいいんがきょう)
宋の求那跋陀羅(ぐなばつだら)訳。4巻。仏陀が過去世に善慧仙人として普光仏のもとに生まれ,出家して菩薩の道を修行して兜率天(とそつてん)に生まれかわり,この世に降臨,誕生してからの王子としての生活や,四門出遊・出家,降魔(ごうま)・成道(じょうどう),初転法輪・五比丘・三迦葉(かしょう)・舎利弗(しゃりほつ)・目蓮・大迦葉への教化(きょうけ)など,仏陀の伝記が記されている。奈良時代以降,絵因果経が描かれ広く普及した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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