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海防掛(かいぼうがかり)

江戸幕府が外交問題に対処するために設けた役職名。1792年(寛政4)ロシア船来航に際して老中松平定信が海辺御備御用掛となったのが最初。1840年(天保11)アヘン戦争の情報を入手すると,老中土井利位(としつら),真田幸貫(ゆきつら)を海防掛に任じた。定置となったのは45年(弘化2)以降で,老中阿部正弘・牧野忠雅が兼務し,若年寄2人も任じられた。さらに大小目付・勘定奉行・勘定吟味役から選抜して任じ,外交実務を担当させた。ペリー来航後は重要度が増し幕政内での発言力を強めた。58年(安政5)の外国奉行の新設により廃止。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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