1. 用語
  2. 日本史 -か-
  3. 貝塚(かいづか)

貝塚(かいづか)

過去の人類が居住地の周辺に捨てた貝類の殻や魚骨・獣骨が層をなして堆積した遺跡。縄文早~晩期に各地にみられるが,関東地方の東京湾沿岸には大規模な貝塚が集中する。地域によっては弥生~古墳時代以降までみられる。貝塚を構成する貝から,海水産主体の鹹水(かんすい)貝塚と淡水産主体の淡水貝塚にわけられ,さらに純鹹・主鹹・淡鹹・主淡・純淡に細分される。規模のうえでは平面形が環状または馬蹄(ばてい)形をなす大型貝塚と,廃屋となった竪穴住居の窪地などに堆積した小型貝塚がある。貝塚は日々の食べかすや不用品が下から順に堆積しているので,縄文土器の編年研究に大きく寄与し,通常の遺跡では遺存しにくい埋葬人骨なども多く検出され,葬制の研究や人類学的な研究が進められた。当時の食生活や生業活動に関するさまざまな資料も得られる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう