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廻船問屋(かいせんどいや)

船問屋とも。菱垣(ひがき)廻船・樽(たる)廻船などの運賃積の廻船を対象とする問屋と,買積の廻船を相手に積荷商品の売買を行う問屋の2種あった。一般に大都市や拠点港に成立し,商品売買は廻船問屋が,船員の世話は船宿(ふなやど)(小宿とも)が行った。ほかにも商品の斡旋,売買相手の紹介,相場情報の収集提供,為替送金や金融,商品の保管,入港税の代理徴収など多様な業務に従事した。廻船営業に欠かせない存在だったが,一般的に廻船問屋と廻船は固定的顧客関係を結んでおり,これを客船(きゃくぶね)という。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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