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外国奉行(がいこくぶぎょう)

幕末期の幕府の職名。1858年(安政5)7月海防掛を廃し,はじめて外交を扱う役職として設置。田安家家老水野忠徳(ただのり)・勘定奉行永井尚志(なおゆき)・目付岩瀬忠震(ただなり)が任じられ,ほかに2人が外国奉行兼帯となった。1854年日米和親条約締結後しばらくは海防掛を外交事務にあたらせていたが,56年外国御用取扱を命じられた老中堀田正睦(まさよし)のもとで堀田を補佐する外交機関がおのずから成立し,58年の外国奉行設置へつながった。外国奉行の下に支配組頭・支配調役・支配調役並,さらに定役・同心がおかれ,外国奉行以下を外国方といった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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