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琳派(りんぱ)

光琳派とも。明快な構図や色彩による装飾性の強い画風を特徴とする江戸時代の絵画様式。俵屋宗達(そうたつ)を祖とし,俵屋宗雪(そうせつ)・喜多川相説(そうせつ)・尾形光琳(こうりん)・尾形乾山(けんざん)・渡辺始興(しこう)・酒井抱一(ほういつ)と続く。抱一以降は江戸琳派ともいう。光琳は宗達に,抱一は光琳に私淑して,様式の継承と新展開に努めた。四季の草花や伊勢物語絵などを多くとりあげ,伝統的なやまと絵の手法を洗練させた。染織や蒔絵(まきえ)・陶磁器など工芸分野ともかかわりが深く,主要画家はそれぞれ工房を営み,制作にあたったと考えられる。優美で親しみやすい画風は,18世紀半ば以降,光琳模様として庶民にも定着した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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