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リング紡績機(リングぼうせきき)

1830年代にアメリカで考案され,80年代末に技術的に完成された紡績機。牽伸・加撚・捲糸が,往復運動をともなう従来のミュール紡績機とは違って,リングとトラベラーの使用で連続的に行われ,太糸・中糸では生産性が高く,また熟練を必要としない。日本では,紡績業生成期の80年代末に積極的に導入された。1914年(大正3)当時,リングの比率は,イギリス19%,インド73%,アメリカ87%に対して,日本は98%にのぼっていた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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