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令義解(りょうのぎげ)

養老令の官撰注釈書。10巻。右大臣清原夏野(きよはらのなつの)を総裁とし,その他多くの学者・文人を撰者とした。額田今足(ぬかたのいまたり)の進言により826年(天長3)編纂を始め,833年完成・奏上し,翌年施行した。本書の完成・施行により令文の解釈は確定し,他の解釈は許されないこととなり,注釈そのものも法としての強制力をもった。解釈は諸学者の注釈書を参考にして行われているが,とくに「令釈」にもとづくところが多い。養老令そのものがまったく残っていないので,本書の引用する養老令条文は貴重な史料である。現存する写本で欠けている部分を「令集解(りょうのしゅうげ)」などから復原したものをあわせて「国史大系」に収める。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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